Q10 契約書に署名する際に,注意すべきことはありますか。

 言うまでもないことですが,契約書に署名する場合には,契約書をよく確認した上で,署名しなければなりません。一度,契約書に署名してしまうと,「契約内容が思っていたものと異なっていた」などと主張しても,なかなか言い分は通りません。

 また,受けた説明と異なる内容が記載された契約書に署名することは,絶対に避けなければなりません。「契約書にはこう書いてあるが,説明では違っていたからきっと大丈夫」と安心してしまうのは危険です。「このような説明はしていない」と言われてしまったり,担当者が変わってしまったりすることも多々あるからです。

 相手方が用意した契約書に署名する場合には,特に注意が必要です。問題が起きた場合には相手方に有利となる内容になっていることがほとんどです。

 後のトラブルを避けるためにも,契約書に署名する際には,契約書をよく確認してください。不安な場合には,契約書に署名する前に,弁護士等専門家に相談することをお勧めします。

2020年10月01日